ものづくり補助金
ものづくり補助金は、中小企業・小規模事業者が生産性向上や持続的な賃上げに向けた設備投資等を支援する制度です。2025年度も継続されることが決定しており、より使いやすい制度へと変更されています。
1. 補助対象となる事業
ものづくり補助金の対象となるのは、以下のいずれかの要件を満たす事業です。
- 革新的な製品・サービスの開発: 新しい製品やサービスを開発し、市場に投入する事業
- 生産プロセスの改善: 生産効率を向上させるための設備導入や工程改善
- 事業転換: 新しい事業分野への参入や事業規模の拡大
2. 補助金額・補助率
補助金額は、事業内容や規模によって異なりますが、最大4,000万円まで受け取ることができます。補助率は、通常枠で1/2、大幅賃上げ特例で2/3となります。
3. 申請枠
2025年度は、以下の2つの申請枠が設けられています。
- 通常枠: 生産性向上や事業拡大を目的とした設備投資等を支援
- 大幅賃上げ特例: 大幅な賃上げに取り組む事業者を重点的に支援
4. 制度変更点
2025年度の主な制度変更点は以下の通りです。
- 収益納付の廃止: 補助金によって得られた収益の一部を国に納付する制度が廃止
- 大幅賃上げ特例の創設: 従業員の賃上げに積極的に取り組む事業者を優遇
- 補助上限額の引き上げ: 最大4,000万円まで補助金を受け取ることが可能
5. 申請の流れ
- 事前準備: 補助金の対象となる事業計画を策定
- 申請: 公募期間内に申請書類を提出
- 審査: 審査委員会による審査
- 交付決定: 審査に合格した場合、補助金交付決定通知書が送付
- 事業実施: 計画に基づいて事業を実施
- 実績報告: 事業完了後、実績報告書を提出
- 補助金交付: 実績報告書の内容が認められた場合、補助金が交付
6. 注意点
- 申請には期限があります。
- 審査には一定の基準があります。
- 補助金の交付は、実績報告書の内容が認められた場合に限ります。
7. その他
- ものづくり補助金に関する最新情報は、中小企業庁のウェブサイトでご確認ください。
- 申請にあたっては、専門家や支援機関に相談することをおすすめします。
ものづくり補助金は、中小企業・小規模事業者の生産性向上や賃上げを支援する重要な制度です。ぜひ活用をご検討ください。